困窮から脱出・・・

困窮」とは、必要なものが足りなくて、どうしようもなくなり、困り果ててしまうこと。私たちの人生ではよく起こる。極端な場合では、財政的に破綻して、お金が不足、借金で、自殺に走ったり、食べ物が足りなくて飢え、死を迎えることもある。

人間が生きていく上で必要とするものが与えられていくというのは理想であるが、人はそれぞれの状況の中で必要とするものがそれぞれに違う、すべてを満たすことは不可能に近い。

現代社会は慢性的に「何かが足りない」と人々が感じるような「緩やかな不足」の状態にある。「困窮」とまではないが、必要とするものがなかなか手に入らず、与えられない状態が続いている。

そういう中では「貧すれば鈍す」で、人との関係も破綻しやすくなり、ますます「困窮」の度合いが深まる。そして、そこでもまた、決定的に足りない状態、「困窮の状態」が生じてしまっている。

私たちの今の社会が抱えている問題が山積している。震災の復興、原子力発電の問題、国の財政破綻増税、韓国や中国との外交の問題、奇妙に歪んでしまった政治、西欧諸国の金融危機、そうした大きな規模の問題がる。

その上、自分の健康のことや年金のこと、老後の生活や子どもの教育のこと、周囲の人との人間関係のことなど、考えれば憂鬱になりそうなことばかりである。

八方塞がり状態であるが死ぬわけにはいかぬ、なんとしても抜け出す方策を考えねばならない。出口はきっと見つかる。その努力を惜しまなければ・・・大事なことは人任せではなく、自分も参加することであり、協働の精神である。