自然を慈しみ感謝と愛情の心で・・・

紅葉前線が北から、高い山の峰からからだんだんと下ってきます。今朝は大陸の冷たい低気圧が日本列島の北陸・東北を覆ってくるそうです。東京地方もグッと冷えた朝になりました。

天気予報では、木枯らし1号が吹くかもしれないという。木の葉が舞い散る季節になりました。蕪村の句に「西吹けば東にたまる落葉かな」とありますが、街路樹の葉が下水講のグレーチング(蓋)秋に葉が落る光景はよく見かけます。

陽射しが家の奥まで射しこむようになって、太陽が南に傾いて来ているのが分かります。春夏秋冬の季節のめぐりだけでなく、大海の潮の流れや大気や地核の動きにいたるまで、大自然のめぐりは途方もなく大きいものです。

それはどんな空間場所であろうとも、どんな生き物をもすべて包み込んでしまいます、今年は例年になく夏が暑かった記録的な暑さだったという。自然の脅威をことさらに強く感じます。

この世の森羅万象はすべて自然のめぐりそのものですが、自然のめぐりによって、植物や動物などのさまざまな生命体が存在しています。それらの生命体はみな生まれて死んでいきます。

この世の自然なもの山川草木、森羅万象はたえず変化して一時も同じ姿をとどめていません、すなわち無常です、そのものだけが変わらないというものは何一つないということです。「形あるものすべて壊れる」です。

今年は義兄の死・会社の先輩・小学生の同窓会を楽しみにしていた同窓生の一人も亡くなられました。ことごとく変わっていく森羅万象、どんなに生活が豊かになり医療が進んで、長寿社会になっても、人の生まれも死も無常の世ですから例外はないのです。

この世の生きとし生けるもの、植物でも動物でも、あるいは目に見えない微生物などの小さな生き物であっても、どんな命でも自然のめぐりで生まれるべくして生まれてきたものばかりです、そして死ぬべくして死んでいく・・・

自然のめぐりですから、自分の身体であるけれども自己の意志にかかわらず、生き死にしていくことを意味しています。ですから、自然を慈しみ、感謝と愛情の心を持ち続けて、生きたいと思います。