ハラハラ舞い散る木の葉を見て・・・

秋はメランコリー(気がふさぐこと)の季節と言われます。秋に落ち込むことは、自然で、落ち込むから感性が豊かになるという人もいます。

落ち葉が舞うのを見ながらベンチに座って・・・色々考えて・・・ハラハラ舞い散る、木の葉を眺めていると感傷的な思いをしてしまいました。

夏目漱石草枕の冒頭を思い出す・・・山路を登りながら、こう考えた。 智に働ければ角が立つ。情棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。

とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると何処か、安いところへ引きこしたくなる。どこえ引きこしてもすみにくいと悟ったとき、詩が生まれ、画ができる。人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。

ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう・・・

「失敗と戦うことで幸せになれる」・・・加藤諦三

我々は成功ばかりで幸せになれるのではなく、失敗と戦うことで幸せになるのである。我々は次々に成功する人を羨ましく思う。自分の人生は何であのようにならないのだと羨ましく思う。

自分の人生はどうしてこう不運なのだと思う。そうなると時に失敗のない人生を送っているような人を妬む。しかしこれは間違っている。

自分は妬み深い性格だと思う人は、自分の人生の失敗を再評価することである。自分はこれだけの失敗にもかかわらずここまで生きてきた。それは大変なことである。これで幸せになれないはずはない。

もしなれないとすればそれは不必要な競争意識を持ち、他人のことを間違って考えているからである。妬みや、絶望感や、無力感を処理するのに大切なのは人生の成功と失敗を正しく評価することである。