感動とは意外性のあること

感動とは・・・ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること。と大辞泉にあります。

NHKラジオ深夜便の「列島インタビュー」の番組で「みんなの笑顔を見たいからプチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動代表 志賀内泰弘さんの話から「感動とは、意外性があること」であるということ。例えば、日本人が小さな体で、アメリカ野球のメジャーの選手で大活躍をするということで、“まさか”と思わせることだそうです。

「意外性が感動である」と観客が知ってしまえば、その効果は激減すると言っています。ここで重要なことは、「感動とはそのような心のメカニズムで起こるのだ」という原理を観客に知られてはまずいということなのです。

観客が予想もしていなかったときに、ふと予想外のことを見せると、観客は驚き、感動します。意外性など期待していないときに、そして選手の側も、意外なことなど起こすつもりはまったくないというような態度のなかで、ふと予想外のことを起こすと、観客は感動します。観客が「何か珍しいものが見られる」と、最初から期待しているのでは、意外性の効果はないと思います。

人間は感動する出会いが多ければ多いほど、心が豊かになります。心に残る人は、傷つけられた人か、お世話になった人か、あるいは接して魅力を感じた人かです。もし魅力を感じ、感動する、人との出会いが多ければ多いほど、その人生は『幸せな人生』ということが出来ましょう。

「感動する脳(茂木健一郎)」の本の中で、人間の脳は、感動することで活性化されていきます。そういう意味からすれば、感動なき人生は、生きていないのも同然。人生の中に沢山の感動があるからこそ、それは豊かなものになっていくのです。

では、客観的に考えて、その感動はどこから生まれるのか。感動の素はどこにあるのでしょうか。その一つは意外性にあります。 人は不意打ちされたときに、感情が高ぶるという傾向があるのです。

また、珍しいことや未知のことなどに興味をもつ心・・・(好奇心)を持つことが大切で、クリエーティブな発想が生まれ、活き活きと人生が送れると思います。