中国の言論弾圧・・・

NHKラジオのニュースで「中国 NHKの海外向けTV放送中断」されるとの放送を聞きました。「南方週末」で地元当局により一部改ざんされたて、記者らの抗議活動が行われたニュースを見たのですが、厳しい対応は、真の民主化は遠いと感じさせる思いです。

中国国内で、NHKの海外向けテレビ放送「ワールドプレミアム」が、地元当局に書き換えられたとされる問題を伝えたところ、映像と音声がおよそ5分間にわたって中断されたという。

放送が中断されたのは、抗議活動を抑え込むため「南方週末」の本社前で大勢の警察官が警戒に当たった様子や、「南方週末」を支援する動きが水面下で広がっていることなどに触れた部分です。NHKのニュースの放送が中断されたのは、これで3日連続となるという。

中国の最高指導者が習近平氏に代わって、一層厳しい取締りのようです。中国は日本を抜いて、世界第2位の世界大国になり、世界にその力を誇示してきています。人口13億人という世界でトップです。中国の国力は、計り知れないものとなって来ています。

しかし、人の心まで抑えることがあっていいのでしょうか、人の心は統制出来ません。出来たとしても仮想現実で、長続きはしないでしょう。

今日の読売新聞社説でも「中国紙記者スト 言論は統制強化で抑え込めぬ」と題して・・・載っています。(抜粋)

ネット人口が5億人を超えた中国で、言論の自由拡大を求める声を従来の強権的手法で抑え込むのはもはや難しいのではないか。中国の所得格差は深刻で、民衆の不満は極限まで膨らんでいる。幹部の汚職摘発を進めるためにも報道統制の緩和は欠かせない。

南方週末に対する中国当局の検閲には、米政府が懸念を示した。習政権は、言論弾圧が世界第2位の経済大国のイメージを損なっていることを自覚すべきである。

中国当局が安定を求めるなら、経済のグローバル化に伴い価値観が多様化してきた社会の変化を、真摯に受け止めねばならない。