日本女子柔道暴力の問題


柔道といえば、言うに及ばず、日本の古来からのスポーツであるが、近年世界中に広まっているが、日本はオリンピックなどでメタルの数が少なくなって、焦りもあるのは間違いない。

体罰とは認識していなかった?思わなかった?・・・自分も叩かれたことがあるが、暴力?との感覚はなかった。日本女子柔道園田監督の記者会見で記者の質問に答えていた。

教育=体罰・・・しかない?とまで思っていた昭和20年代まで・・・美空ひばり越後獅子の歌詞の中にもある。

私も子供ころ、いたずらをして親父にげんこつをもらった。自分では、いたずらとは思わないことでも殴られて、親父は大人になるまで、“怖い”存在であった。

怖いと言えば・・・親父・お巡りさん・学校の先生だった。「悪いことをすれば先生に言っちゃうよ」という、終戦当時から、いや明治時代からあったと思う。心身を鍛えるというと「スパルタ教育」を思い出すのだが・・・スパルタ教育でしか、強くならないという神話?があったことは間違いない。

園田監督も、先輩の指導者に間違いなく、昔からの指導要領で指導されてきたことで強くなるのは、今で言う体罰も、強くなるための指導手段だとの認識だったと思う。

親父が飼い猫がいたずらしたときに、その場で叩け、後で叩いても、何んで叩かれているのか分からないだろう・・・と言っていた事を思い出す。

女子高校サッカー強い有名校のある監督(男)の教育指導の考えがテレビで放送があった。絶対に体罰では強くならない、ミスをしたら、そのリカバリーを自分自身で考えるように、試合の途中に、常に自分は何をすべきか考えてチームに貢献できるかを・・・そして実践することである。と言っていた言葉が印象に残った。

指導者とは、モットーは個人の能力を最大限発揮させることにある。アドバイスと、本人の努力で、力を伸ばすことが最大の使命だ。その方法は、昔から“仕込み”ではなく本人のヤル気・的確なアドバイスで強くなるものだ。

読売新聞社説・・「園田監督辞任 選手を追い詰めた責任は重い」に書かれているが、グローバル化した社会で、日本のスポーツ界のみならず、教育界・・・日本人の気質は、根本的に改める時代だ。それに気付かなかった園田監督だったのかも知れない。