沖縄県の軍施設のこと

阿倍晋三首相の沖縄訪問は不信に終ったようだ。日本の防衛を沖縄ではなく、他県に移設を考えてほしい。その願いは長年の強い信念は増幅している。まだ沖縄は真の独立はしていないとさえ思っているのではないだろうか・・・

本土に暮らしている人との温度差があることが問題で、今までの歴代の首相の訪問も一貫して「普天間飛行場の移設は他県」にというより日米同盟を維持し平和を守ろうとするなら、米軍施設は日本全体で考える必要があるとの根強い考えがある。

もうアメとムチでは、通用しなくなったということである。普天間は移設は他県に・・・との願いは仲井真知事である。阿倍首相は、沖縄復興に、3000億円を確保したこれで何とか・・・では、応じることは出来ない。

安倍首相は、今月下旬にも訪米して日米首脳会談を行う予定である。首脳会談で首相は、普天間飛行場の早期移設に努力する姿勢を米側に伝えたいところだろうが、今回の沖縄訪問は、そのための環境整備でもあったと思う。

確たる成算もなく「国外、最低でも県外」を唱えた民主党政権は、沖縄の期待感をいたずらに高め、そして裏切った経緯がある。沖縄の政府への不信感は膨れ上がったのだ。この騒動に翻弄されながらも、沖縄の意思は一つに集約されていったのだ。

最近のアジア極東の不穏な動きは、日米同盟を重視せざるを得ない。そうであるならば沖縄県にしわ寄せ的軍備の配置は無理なことだ。他県に移設を考えるしかないだろう。