深刻な中国の大気汚染

中国のスモッグが、とうとう日本に影響してきたという。花粉の粒子より極小(直径が2.5μm以下の超微粒子)「PM2.5」が偏西風に乗って、関西地方に舞い降りてきている。

代表的な微小粒子状物質であるディーゼル排気微粒子は、大部分が粒径0.1〜0.3μmの範囲内にあり、発ガン性や気管支ぜんそく、花粉症などの健康影響との関連が懸念されている。

今朝4時のNHKラジオニュースで、20日続いた北京市街は、昨日は大気の入れ替わり?で、スッキリした青空になって、市民はマスクを外してホッとしてたそうだ。

中国は急速な経済発展で、自動車の爆発的利用と工場の石炭消費が増え続けている。そのために、スモッグ発生、車は昼間でもライトをつけて走らないほど酷い状況という。「北京に1日滞在すれば、たばこを21本吸ったのと同じ計算」という。恐ろしい状況のようだ。

PM2.5ぜんそくや気管支炎を引き起こす。それは大きな粒子より小さな粒子の方が気管を通過しやすく、肺胞など気道より奥に付着するため、人体への影響が大きいと考えられている。

代表的な微小粒子状物質であるディーゼル排気微粒子は、大部分が粒径0.1〜0.3μmの範囲内にあり、発ガン性や気管支ぜんそく、花粉症などの健康影響との関連が懸念されている。『EICネット[環境用語集:「PM2.5」]より』

テレビの報道で「大気汚染の中国とうとう「空気缶」人気!1缶75円を街のあちこちでプシュ」「朝起きるときに3口飲むと、1日爽快」(販売者)との光景・・・日本では考えられない。

山積みの缶は一見、ジュースやビールの缶詰のようだが、中身は液体ではない。なんでも汚染の少ない地域や台湾の新鮮な空気が入ってるんだそうだ。この「空気缶」のお値段は中国産が4元(約60円)、台湾産は5元(約75円)という。そして、北京では大気汚染への懸念から、空気清浄機などを買い求める人が増えているそうだ。

日本はもう直ぐ花粉の流れる季節となってきている、中国の「PM2.5」と重なり深刻な状況になるのではと懸念されいる。中国は、経済で、日本や、アメリカに追いつけ追い越すという政策で環境には、特に配慮しなかったことが、大きな問題となっているのだ。