梅一輪から世界平和への思い

今、体罰・いじめが大きな問題となっていますが、そういう体験をしますと、人生を左右するくらいの大きな衝撃になります。記憶は、年月とともに薄らいでいきますが、その体験は身体で覚えていますから、消え去ることはありません。

死ぬほどの苦しみ、耐え難い苦しみを経験し、それに耐えて、乗り越えることによって、はじめて、 生きること、 命ある喜び、ほんとうの幸せとはなにか、よく分かるようになるのでしょう。

人は、両親の愛情で生まれ育って、兄弟家族・親族・友達と多くの人との交流を持ち社会に巣立つ・・・現代はグローバル化社会といわれいます。文化・宗教・人種などの違いも乗り越えていかなければならないことが多くなってきています。

今も北アフリカ・中東諸国が紛争が起こっています。そこに、日本人が関わりあっていることは、9人の人は殺されるという痛ましい現実で、実感いたしました。

また、昨日南太平洋のサンタクルーズ諸島(97人の日本人が在住しているということですが、現地の日本大使館は全員の無事を確認したという。)M8.0の地震で、心配され津波は日本列島まで影響しましたが、大きな被害はなかったようです。その島には日本人の観光で人気がある島だそうです。

これからは日本も、世界中の国から多くの人々がきたりして活発な交流がなされるでしょう。そんな、グローバル化社会に生きるには、人生観・価値観も違ってくることことでしょう。

人間の最終目的は「平和で幸せ」です。「平和・幸せ」を共有できる世界を創ることを目的の国連がありますが、それぞれの思惑があって、なかなか「世界平和」は実現できません。しかし、国連がなければ、今以上に紛争・戦争で混乱状態になっていることでしょう。

今年も、香り高き梅の花が咲く時節になりました。梅は夏に伸びた若枝「すわえ」に、翌春には蕾をあまりつけません、冬の寒風に吹かれ、そして夏の灼熱を超えて成長して、翌々年の春になって、その枝も太くなり、多くの花を咲かせるようです。

あたかも人が艱難辛苦をのりこえて、生きて、はじめて真の喜びを知るが如くであります。しかも、梅は、己が力だけで咲いているのではない、天地自然のさまざまなご縁のもとに、自然が総掛かりで美しい花を咲かせるから、梅一輪にも、暖かさが感じられるのかもしれません。

深い悲しみや、耐え難い苦しみに耐えてこそ、命ある、生きているこの上もない喜び、幸せを、深く味わい知ることができるようになる、そういうことかもしれません。