日銀じんじのこと

日本銀行の白川総裁は任期満了を待たずに、3月19日で辞任する意向を伝えた。二人の副総裁の任期満了となるため、同時に辞任するという。辞職前倒しを受け、政府は後継の総裁選びを急ぐことになるのだが・・・

任命の際には、国会同意が必要だが、公正取引委員長人事を含めて人事をを巡り、民主党が政府から人選案の提示を受けるのを拒否した。話も聞かずに門前払いするのは民主主義の否定であり、許されないことだ。

理由は、名前が事前にマスコミにに出たというものだ。マスコミに名前が流れてしまった人を人選することは出来ないというルールがあるというものらしい。だからと言って事前報道の有無で人選が左右されるのはどうもおかしい。

マスコミも必死で国民の知る権利を日夜苦労している。マスコミ報道を与党はもちろん、民主党内にも戸惑う声が少なくない。民主党は、阿倍政権に、対決姿勢を強めている。党利党略をむき出しにした戦略が有権者の理解を得られるとは思えない。

3月19日までに決めなければならない日銀総裁・副総裁の人選案の提示に慎重にならざるを得なくなった。総裁が一時不在となれば、金融政策に空白が生じかねない、大きな問題である。

民主党政権時代に「決められない政治」揶揄されていた仕返し?に見えて仕方がないのは、私だけではないだろう。こんな旧態依然たる国会運営しかできないとは、がっかりである。