核のゴミ処理問題

原発再稼動・中止の議論は消えていません。13日にNHKスペシャルで核のゴミの問題を取り上げた番組がありました。東京電力福島第一発電所の事故で分かったことですが、大量の使用済み核燃料が原発の中に置かれていたのです。

日本では、使用済み核燃料はすべてリサイクルする方針です。再処理をして″資源″と、再利用できない″核のゴミ”とに分別します。核のゴミは地下深くに埋めて最終処分するのが基本です。しかし、原発を利用して半世紀、再処理する施設はトラブル続きで、一度も本格稼働していません、核のゴミをどこに処分するか、候補地すら決まっていません。

NHKおはよう日本「どうする"核のゴミ"使用済み核燃料を考える」・・・2月8日放送

NHKスペシャル"核のゴミ"はどこへ〜検証・使用済み核燃料〜

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0210/index.html

自公・安倍政権は、「前政権下の原発ゼロ政策の見直し」「核燃料サイクルの継続」を表明。使用済み核燃料、高レベル放射性廃棄物が再び大量に増え続ける懸念が出てきています。もはや、使用済み核燃料や廃棄物から目を背けることはできない私たちの社会。重い課題と向き合う、世界各国の事例も交えて伝え、次世代に負担を先送りしない方策を探る。という番組でした。

処理には莫大の費用がかかる。そして処理方法は、完璧にできることは出来ない。しかしこれからのエネルギーは、自然エネルギーだけで賄えるのか、これだけの経済発展をし、将来も発展し続けることが出来るのか、PM2.5なので、問題となっている中国大気汚染も深刻な状況です。

東京新聞の社説でも、「どうする核のゴミ<読者から> ともに考え続けたい」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013021102000151.html

私は、日頃(生活ゴミ問題)で、頭を痛めている一人ですが、江戸川区の女性の「少なくても『自分たちが出したごみは自分たちで片付ける=生産者責任』のモラルを果たしています」と、核のごみの埋設施設を建設するフィンランドを評価します。
そして「最終処分場は無理でも、最低限、放射性廃棄物の暫定的な安定保管に今すぐ取り組むべきではないでしょうか。廃炉への工程も、真剣に考えるべきではないか」と訴えます。・・・同感です。