道徳教育のこと

現代社会において、いじめ・虐待はなくならないだろう。文科省では、道徳に教科書導入の方向だという。

いじめをなくすには、「家庭・学校・地域社会で見守る」ということが原則である。いま学校で自分の子どもだけが、注意されたと言って、担任の先生に文句を言う。地域の大人に注意されたことで反感感情を抱く。家庭では兄弟喧嘩などさせない。などで「自分さえよければというエゴ感覚の人が多いと言うことだと思う。

子どもの行動を見るには、親をみることによってある程度分かると言われるが、町中で挨拶する子どもに出会って、その子の家庭は、しっかりした躾や教育をしていると想像できる。反対に悪ふざけをして、注意してもなかなかやめない子どもを見て、家庭の躾・教育が不十分と思う。

子どもの成長を型枠におさめる昔の教育ではなく、出来るだけ自由奔放に育ていき、そのこの特性を活かしながら、徐々に責任と義務・倫理観など、人間社会に関わりあっていることを体験をさせながら教えることが重要だと思う。

いじめの問題で政府も深刻に受け止め、道徳教育を見直し、いじめのない社会にするという方針で、政府・文科省では、新教科「道徳」は現在と同じ週1時間とし、当面は文科省が作成した副教材「心のノート」を全面改定した教材を用いることとするが、地元教委などが作成した副読本の追加利用も認める。

2年目以降について下村文科相は「他教科の教科書と同じように民間が参入する検定教科書も考えられる」と述べ、教科書会社に「道徳の教科書」の作成を促した。

下村文科相は「特定の価値を押しつけるのではなく、学習指導要領のコンセプトに合った偉人伝などを入れて、親も読みたくなるような教材を作り、家庭でも学べる環境を作りたい」という。

現在、道徳は学習指導要領の中で「総合的な学習の時間」などと同じ「教科外活動」に位置づけられている。小中学校で週に1時間設けられているが、算数など教科の補習時間に充てられることもあり、教える時間が確保されていない点が指摘されているそうだ。

仲間の助け合いの大切さ、一人では生きていけないこと、優しさと勇気をもって生きることなど人間一人ひとりが考え行動できる大人になることで、安心・安全な社会が出来ることになる。

■「書くことの意義」

(1)立ち止まって自分と向き合うこと

(2)自分を確かめること

(3)より深く考えること

(4)感性を豊かにすること

(5)一過性の体験を一生の財産にして、経験に高めること

(6)自分の存在を他に示すこと。ノートの言葉は子どもの分身