信用と信頼について

人間生きていくための条件に、「信用」・「信頼」が最も基本的に上げられます。

信用とは・・・「確かなものと信じて受け入れること」

信頼とは・・・「信じて頼りにすること」

信用取引」という言葉はありますが、「信頼取引」という言葉はありません。また、「信頼関係」という言葉はあるけど、「信用関係」という言葉はありません。

信用とは、何らかの実績や成果に、対しての評価のことをいいます。そのため「信用」するためには、実績や成果(結果)が必要不可欠です。この実績や成果(結果)といった、過去の業績に対して「信用」するのです。

一方「信頼」は、そうした過去の実績や業績、あるいはその人の立居振舞を見たうえで、「この人ならこの仕事を任せてもちゃんとしてくれるだろう」とか「この人なら私の秘密を打ち明けても大丈夫だろう」などと、その人の未来の行動を期待する行為や感情のことを指します。

もちろん「信頼」するためには何らかの根拠が必要ですが、その根拠を見たうえで、未来を「信頼」するということです。

そう考えると、「信頼」してもらうためにはまず「信用」が必要です。「信用」なしには「信頼」を勝ち取るのは難しいと思います。

「信用」は何らかの実績や成果(結果)が必要です。その人の過去の行為(事実)や作り上げてきた作品といった物理的なモノに対して「これは大丈夫だ」と信用するのです。つまり「信用」は、モノを評価する人から、そのモノを作った人に対する片方向になるのです。

一方「信頼」は、その人の実績や過去の振る舞いを見たうえで、その人の人間性や習慣、クセ、感覚といった目に見えないものに対して期待し、その期待に応えてくれるだろうという気持ちの表れです。気持ちに気持ちで応えるのが「信頼」です。「信頼」は気持ちと気持ちのつながりですから、双方向です。

信用は、一朝一夕には得られません。コツコツ実直に・地道に実績を積み重ねた成果(結果)に、人は信用することになり、成果が多くの人の評価によって決まるのです。

その蓄積が「信頼出来る人」となるのです。人が生きていくには、多くの人に関わり合って生きられのです。信用・信頼がなければ人間社会成り立ちません。

現代社会は、政治家の饒舌な言葉で惑わされたり、おれおれ詐欺(母さん助けて)があれば、社会は混乱するばかりです。弁護士・医師・会計士・警察・銀行業など、信用できるから職務が全うできるのです。

メンタル的な家族・夫婦・友人など人間関係は信頼がなければ成り立たたないのは当然です。