阿倍政権の泣きどころ

阿倍晋三政権の泣きどころ?と言えば、麻生太郎副総裁兼財務大臣の発言であろうと思わざるを得ません。

あいもかわらず、「軽佻浮薄のボクチャン世襲政治家」・・・ 麻生太郎なる人物、吉田茂首相の外孫に当たる政治家で、現在の自民党政権の副首相ですが、つぎのような発言をしていたという。

7月29日、ある会で改憲に触れて、「気づいたら、ワイマール憲法ナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうか」・・・

批判が海外に広がり首相官邸は火消しに動いたが、後手に回った感は否めません。菅義偉官房長官は1日の記者会見で「辞任にはあたらない」と強調したが、野党は徹底追及の構えで、安倍政権にとって痛手となったのは、間違いありません。

8月1日、憲法改正に関連しドイツのナチス政権を引き合いに「あの手口、学んだらどうかね」と講演で述べたことについて「誤解を招く結果となった」として撤回しました。

さーて今日から国会は参議院選後、初めての臨時国会の召集されます。野党質問攻めが予想されます。阿倍首相のどう対応すだろうか・・・

今日の新聞社説

朝日新聞・・・「麻生氏の発言―立憲主義への無理解だ」

安倍首相は、「ナチスの手法に学べ」と言わんばかりの今回の発言を、どう整理するのか。前言撤回で幕引きをはかるのではなく、きちんとけじめをつけなければ、まともな憲法論議に進めるとは思えない。

毎日新聞・・・「麻生氏ナチス発言 撤回で済まない重大さ」

麻生氏はそんな「誰も気づかぬうちに変わった手口」を参考にせよと言っているのだ。そうとしか受け止めようがなく、国際的な常識を著しく欠いた発言というほかない。