日本人の心を取り戻す
時代は変わっても日本人の心をもう一度取り戻す。
正義感・倫理観や思いやりの心など豊かな人間性を育てることがとても大事なことです。子どもたちが身に付けるべき「生きる力」の核となる豊かな人間性とは・・・
□ 美しいものや自然に感動する心などのやわらかな感性。
□ 正義や公正さを重んじる心。
□ 生命を大切にし、人権を尊重する心など基本的な倫理観。
□ 他人を思いやる心や社会貢献の精神。
□ 自立心、自己抑制力、責任感。
□ 他者との共生や異質なものへの寛容。
などの感性や心です。このような感性や心が子どもたちに確かにはぐくまれるようにするため、私たち大人が、大人社会全体、家庭、地域社会、学校の足元を見直し、改めるべきことは改め、様々な工夫と努力をしていくことが大切と思います。
社会全体のモラルの低下を問い直す。
子どもたちに豊かな人間性がはぐくまれるためには、大人社会全体のモラルの低下を問い直す必要があると思います。私たちは、特に、次のような風潮が、子どもたちに大きな影響を及ぼしていると考えられます。
□ 社会全体や他人のことを考えず、専ら個人の利害損得を優先すること。
□ 他者への責任転嫁など、責任感が欠如していること。
□ モノ・カネ等の物質的な価値や快楽を優先すること。
□ 夢や目標の実現に向けて努力、特に社会をよりよくしていこうとする真摯な努力軽視すること。
□ ゆとりの大切さを忘れ、専ら利便性や効率性を重んじること。
このような大人社会全体のモラルの低下を背景に、新しい時代への夢を語り、未来を切り拓く大切さを伝えようとしない大人、子どもに伝えるべき価値に確信を持てない大人達が多いのではないのでしょうか。
“しつけ”への自信を喪失し、努力を避ける大人達、子どもを育てることをわずらわしく感じる大人が増えています。
子どもの心を育てるべき大人社会が、こうした「次世代を育てる心を失う危機」に直面していることこそ、日本の抱えている根本的な問題です。
今日、心の豊かさを求める機運が確実に広がってきています。今後、私達大人が率先してモラルの低下を是正し、よりよい社会を目指したひたむきな努力や勇気を大切にしていくことにより、この危機を乗り越えていかなければいけません。
そして、「自分の存在が誰かの役に立っていて「感謝」され、「幸せ」を感じる人間・社会にしなければと・・・思います。