今、ライバルは・・・

2006年の甲子園で、早稲田実業の斉藤祐樹投手と苫小牧高校の田中将大投手戦は記憶に新しい。(延長15回1-1の引き分け、翌日再試合で早稲田実業が4-3で勝ち優勝)

高校卒業後、田中投手はプロ野球楽天へ入団、斉藤投手は早稲田大学に入学しその後日本ハムに入団した。

同期入社で、ほとんど互角のライバル同士だったのに、気がつけば実力も肩書きも大差がついている−サラリーマンの世界ではよく目にする光景だが、特にスポーツの世界では、明暗が「成績」という形でハッキリと表われる。

ハンカチ王子」と、いわれて一躍、斎藤佑樹の名を馳せた。方や野村監督に「マー君」の愛称で呼ばれた楽天田中将大投手・・・甲子園では、引き分け再試合を戦い抜き、最後は斎藤が田中を三振に仕留めて優勝・・・ライバル対決は斎藤に軍配が上がった。

しかし、それから7年・・・早稲田大のエースを経て、日本ハムに入団した斎藤は故障もあって二軍でくすぶり、楽天の田中は22連勝の日本記録を打ち立てるなど“最強エース”の名をほしいままにしている。

一方、ゴルフ界で、17歳で華々しくデビュー石川遼選手(21)は、ゴルフ・ファンならずともその名を知らしめた。石川選手は2007年、高校1年だった15歳の時にプロツアー初優勝を飾り、史上最年少優勝を更新。翌2008年に16歳でプロに転向するや、2009年には史上最年少で賞金王に輝いた。一時は石川の長き黄金時代が到来するとまでいわれたが、ここに来て戦績は低迷が続いている。

かたや、アマチュア時代に石川選手に水をあけられていた松山英樹選手(東北福祉大学)は、今年4月にプロデビューし、2戦目で初優勝を飾った。その後も、全米オープン10位、全英オープン6位と、いずれも日本人最高順位を記録。ランキングでも一気に石川を引き離している。