老いを考える

鈴木健二の「健康は、人間が自分に贈ることが出来る最高のプレゼントである」イギリスの諺ですが、元NHKのアナウンサーの鈴木健二さんの著書名にもなっている言葉です。

いつの時代でも健康こそすべての基本です。今日高齢化社会を迎え、益々高度化・複雑化する経済社会にあって、健康に対する関心は一段と高まっています。

病気になる前に適切な健康管理を行い、病気を早期に発見して軽症の段階で治療を進める「セルフメディケーション」の役割を担うものが大切です。

昨日も、80歳を越える兄から電話があり、お互いに健康であることを確認し合いました。

上手に老いること・・・老化現象は誰でもやってくるものです。

老化は自然現象で、耳が遠くなる・視力の低下・記憶力の減退・精力減退・疲労回復が遅い・不眠・骨粗しょう症・関節痛や腰痛などが挙げられ、見た目も髪の毛が薄くなり・シワも増え歯も弱くなって来ます。

いろんなところが弛んでしまい、油断するといろんなものが漏れるようになり、涙もろくなります。日本は医学の進歩のおかげで、平均寿命が八十歳を超えるまでになりましたが、長生きする分、様々な病気にもなりやすくなり、なかなか安穏と逝けなくなりました。

「老い」の意義を考えた場合、それは、若い頃を思い出し感傷にひたる時期などではありません。最も生の充実を図るべき、人生の総仕上げの時ではないでしょうか・・・

現代の日本は、超高齢化社会に突入してきました。今の人が老いを忌み嫌う理由として、年金・医療・福祉といった 社会保障制度や老老介護が問題になるなど「高齢社会」への不安も、反映されていると思います。

老害」と言われないようにしたいものです。「老害」とは、高齢者たちが実権を握り、若年者(若者)たちが充分に活動できない状態を言う。また、企業や政治の指導者層の高齢化が進み、円滑な世代の交代が行われず、組織の新陳代謝(若返り)がはばまれる状態をいうそうです。

老人を役に立たない邪魔になるとし、老人は子や孫に迷惑をかけるという双方の考えから、姥捨(うばすて)てという伝説が古来より残っています。邪魔な存在で在りたくないですが、老人を厄介者扱いだけは避けたいものです。