知徳合一

何の抵抗も出来ない幼子を親の勝手な言い訳で、失明させたり、投捨てて殺してしまう・・・考えられない事件がありました。

昨日NHKニュース・・・京都府綾部市梅迫町の八田川の河川敷で、男が幼い男の子に暴行しているのを警察官が見つけました。男はその場で取り押さえられ、殺人未遂の疑いで逮捕されました。男の子は頭に大けがをしていて市内の病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。

そして、生後およそ7か月の長男に暴行を加え、左目を失明させたとして、横浜市の31歳の母親が傷害の疑いで警察に逮捕されました。母親は容疑を否認しているということです。

最近思うのだが、子どもの悪戯、いじめ、虐待は、それまで育てられた過程に問題がある。そして、親の躾、道徳教育に問題があるのではと思います。

学校などに対して自己中心ともいえる理不尽な要求をする親のいわゆる「モンスターペアレント」が存在すようになったり、陰湿ないじめ、暴行が後を絶たちません。そんな環境に育った子どもが親になれば当然です。

実力がないのに人には負けたくない、無理をしてまで塾に通わせ何とか大学を卒業させても、“おんば日傘”で育ち 肉体的には大人でも、社会学が小学生程度の片端(かたわ)人間が出現するのです。

「人間教育」・・・
「望ましい人間像に近づける」ことで、思いやり・努力・我慢・ルール・マナー守ることで、「良し」とされる価値観のほとんどは、今の社会で生きていく(社会参加する)のにふさわしい態度という観点からのものです。

学校教育の主たる目的は、人間教育です。学習はあくまでも人間教育のための手段。教育基本法にうたっています。家庭の躾や、道徳教育は身近にいる親や家族によるところが大きいと思います。

知識が知識で終わってはなんの意味もありません。行動・生活・習慣と結びつく「知徳合一」の考え方が大切です。

人間が悪いことをするのは、この徳が少ないからです。正しい知恵があれば、悪いことなんてしない。正しい知恵を持つことは、徳を持つことだと考えます。つまり、人間においては「徳=知恵」が成り立ちます。