人を羨むほど愚かなことはない

「人を羨むほど愚かなことはない」

そうか・・・人それぞれの人生があるのだ。今がどんな状況であっても、なんとか生きていられるのだから幸せと思わなくちゃいけない。山あり谷ありの人生だもの・・・誰だって、訳ありの人生です。

イソップ物語の「ケイトウとバラ」の話で、バラのそばに生えているケイトウが、バラに言いました。「あなたは何てきれいなのでしょう。神さまにも人間にも喜ばれるし、よい香りもして、幸せですね」

「でもわたしは、ほんの数日しか生きられないのですよ。ケイトウさん。誰かにつみ取られなくても、しぜんにしおれてしまいます。

それにひきかえ、あなたはいつまでも花を咲かせていて、いつまでも若くていいですね」しばらくの間だけ贅沢や楽が出来るより、つつましくても健康で長生き出来る方が幸せです。

他人から見て羨ましいと思われている人でも、その人の視点から見れば物事は違って見えます。自分は自分、人は人、それぞれの人生で自分を受け入れて生きることです。

誰でも、何もかも100万点の幸せを感じている人はいません。人は慰みあうと楽しくなります。相手の長所を褒めることです。褒めると相手は、素直になります。

しかし、自分が不満だったり、寂しいときには相手を褒められません。人生に不満で孤独な人は、自分の辛さを訴えます。そして相手を羨むだけの人生で終ってしまいます。

心の豊かな人の周りには、心の豊かな人がたくさん集まり、素直な人の周りには素直な人がたくさん集まるのです。そして最高の幸せを感じることが出来るのです。「類は友を呼ぶ」。