公園・広場を掃除して・・・

遊んだ後の片づけが出来ない子どもが多い。家庭の“しつけ”が問題があるような気がしてならないのです。

最近、公園や広場の掃除をしていて、ジュースの空き缶・ペットボトル・空き瓶が落ちていることです。空き缶は、潰されています。ペットボトルは砂が入っています。ビンは割られています。

親からもらって、お菓子や、飲み物を家から持ってくるのでしょう。まったく家に持ち帰ることはしないのです。どうしてだろうと思うのです。

公園にダストボックスは置いてありません。なぜなら管理する人間がいないからです。

ある公園でダストボックスがゴミで溢れている光景を見ることがありますが、見るに耐えかねる状態で、公園管理をしている自冶体の自冶能力が疑われても仕方がないと思いいます。

公園デビュー

公園や広場などの公共の場で遊ぶことは社会人になる段階の子供のとっては、大変大事なことです。身体を動かす・・・体力増進はもちろんです。その上、協調性・道徳・モラルなどの育成、植物などの自然を大事にすることなどで、人間育成の場でもあるのです。

社会に飛び立つ予行訓練ので、次ぎのステップに飛躍する場でもあるのです。大勢の子供たちどうしで遊ぶことはとても大事なことです。

しかし、自分で持ってきたものを、片付けられないのは、家庭に“しつけ”に問題があるのではないかと思うのです。三歳ころの幼児期のしつけが出来ていなかったのではないでしょうか?

しっかりあいさつが出来たり、遊んだ後の片づけが出来る・年下の子を面倒みる子供もいます。それぞれの子ども行動を見ていて、家庭の“しつけ”の差を感じさせられます。

「しつけ」3原則というものがあります。

これは、神戸大学名誉教授の森信三先生が提唱されて以来、あらゆる教育現場に広がっていきました。それは簡単にいうと次の3つです。

1.あいさつ
2.返事
3.あとかたづけ

これらを徹底すれば、他のことをあれこれ欲張ってしつけなくても、しっかりした子に育つというのが森信三先生のお考えです。

あいさつで人間関係のコミュニケーション能力が磨かれ、「はい」という返事で素直な心になり、後かたづけで責任感が育っていきます。任されたことを責任感をもって最後までするということは、勉強や仕事をするうえで、大人になっても大切なことです。

この責任感は、子どもが小さいうちから「あと始末・あとかたづけ」の習慣をしつけることによって育てていけます。

できていないときににイライラして叱ってしまいがちですが、むしろ親が手本をみせ、やり方を教え、できているときを見つけてほめてあげた方が効果的です。親がかたづけ上手ですと、後かたづけの美的感覚が子どもにも養われていきます。

美的感覚が磨かれると、その他の後かたづけも親に教えてもらいながら次第にできるようになります。さらに、ほめることです。ほめることで、整理整頓されていた方が他の人のためにもなることがわかってきます。

そして、物を大事にすることを付け加えておきたいのです。このことにより「優しさ」の心が育まれ、人・物に大切にし思いやりのある大人になると思うのです。