引き継がれない時代

引継がれない時代、世代間に深い溝ができた社会構造になってきました。

祖父母から、両親に、そして子供に生活形態が引き継がれ歴史が出来るのですが、いま核家族化が進んで、問題は、世代間を繋げる接着剤的役割をする人間がいないということです。

現実は老夫婦のみから、独り暮らしとなり、最終的には孤独死の人生コースになる?問題がはっきりしてきています。

地域社会の問題でも、世代間の引継ぎが同じように、問題化してきていると思います。いわゆる地域をリードする人が不在?無関心?・・・名乗り出ないのです。

お年寄り、若い人、子供世代が一緒になって、イベントなどに参加してお互いに理解し合う地域社会・・・世代間の交流が大事です。誰でも年をとっていきます。年をとって生活の不安は、社会全体で考えなければ解決できない問題と思います。

高齢化にともない現実社会・・・『終の住処はどこに〜老人漂流社会』今年1月(13年)にNHKスペシャルで放送されました、高齢者は3000万人を超え、介護施設に入れず、居場所を転々とせざるを得ない現実があるということです。

今、さらに事態を深刻化させているのが「一人暮らし」で「認知症」を患う高齢者の急増です。「助けて」と、SOSを発することもできず、周囲も気づくことができない。

徘徊やゴミ屋敷などによって顕在化しても、すでに認知症が悪化し意思が確認できないため、介護サービスに繋げることができない。

ごく当たり前の人生を送ってきた高齢者が、救いの手が差し伸べられないまま放置され、“漂流”していく実態があるのです。社会保障費を抑制せざるを得ない今、どうしていくべきか?深刻さは増すばかりです。

厚労省の調べで、その数は462万人です。去年(2012年)の全国の高齢者の数は3079万人。今回の調査では、高齢者の15%が認知症という診断結果となり、3079万人の15%である462万人という数です。