心身を整える

「幸せ」とは・・・「健康で長生きできること」と答える人は多いと思います。しかし経済的なことや家族のこと、人間関係での悩みがなければいいのですが・・・また、「財産があり、家庭が穏やかで、人間関係も良ければ幸せ」と答える人も多いことでしょう。

でも、病気になったり、怪我をしてしまうと、辛く苦しいですし、また仕事上の事で悩んでいる人もいるでしょう。人は何かの悩みをかかえているから、悩み苦しみのない人などいない・・・ということです。

愛する人との別れの苦しみ、怨み憎しみあう苦しみ、求めても得られない苦しみ、何ごとにも執着してしまう苦しみなど、逃れられない深い苦しみを日々に感じて人は生きています。四苦八苦で生きているのです。

生きているかぎり生老病死のみならずさまざまな苦しみから逃れられないから、四苦八苦の苦しみに耐えて乗り越えて生きていかねばなりません。

仏語に「娑婆」があります・・・この世は、生老病死や人間関係、さまざまな欲望など、煩悩に耐えていかなければならない世界であるという解釈もある。そうしたことから娑婆と名付けられ、また「忍土」ともいう。(ウキペディア)

この世は苦の娑婆です・・・

この世で生きていくには様々な苦しみ悩みがつきまといます。辛く苦しいことにも耐えていかねばならない、その悩みや苦しみとも上手につきあっていかねばなりません。この世とはそういうところだから、辛いこと苦しいことを乗り越えて生きていかねばならない、それが娑婆で生きるということでしょう。

楽しければ楽しく、悲しければ悲しむ、おもしろければ笑い悲しければ泣けばよい。そうはいってもついつい我を張って肩肘張ってしまいます。歯をくいしばって頑張らなければいけない時は思いっきり踏ん張り、気楽にすればよい時は、ことさらにかまえないことです。

ところが、私は、私がなどと、私からすべてが始まるように、何ごとにつけても自分中心です。自分が大切である、これが私たちの本音なんでしょう。さまざまな欲望があり、自分中心ですから、我欲を離れることがいかに難しいかということです。我欲から離れられないために、人は悩み苦しんでしまいます。

一日一回、心身を整えることで、何かに心を集中させる「瞑想」がとてもよいと思います。