心の安らぎとは・・・

人は心の安らぎを求めています。それは、成功の華々しさではなく、心が愛で満たされている状態だと思います。

世の人々は、エゴに基づいて生きているわけで、エゴの考え方からすれば、幸せというのは、他人との競争に勝って収入をたくさん得たり、有名になったりすることです。

でも、競争があるということは、競争に勝つこともある反面、負けることもあるということです。つまり、勝利や成功の華々しさの裏には、常に敗北や失敗のみじめさが張り付いているということなのです。

私てちは、競争に臨む時は、いつも敗北や失敗の恐怖を感じます。仕事上の競争で敗れれば、自分の人生はどうなるのだろうという恐れを感じながら、競争や勝負に臨んでいるのです。

エゴで生きている私たちは、そのような恐怖感を仕事を進める時の大きなモチベーションに、していると思いますが、そういうものをモチベーションにすることって、人間が本当に望んでいることなんでしょうか・・・

どうしてわざわざそんな苦しい感情を、仕事をしたり生きていくためのモチベーションにしなくてはいけないんでしょうか・・・

そして、そういうものをモチベーションにしていて、本当にいいものを生み出すことができるんでしょうか・・・その他にも、競争に勝つために、相当いろいろなものを犠牲にしています。

競争というのは常に勝ち続けなければいけないので、たとえば家族や友達と過ごす時間や趣味の時間を犠牲にしています。

本当の自分に目覚め、人間というのはすべての人たちが、本当は一つにつながっていると信頼できれば、他人に負けてはいけないという緊張感や恐怖感ではなく、お互いの安心感をモチベーションとして生きていくことができると思います。

人間は、恐怖感を感じると心も体も縮こまってしまうので、本当は持っている力を十分には発揮できません。でも、安心感や喜びを感じると、恐怖感を感じる時の何倍も潜在能力が出てくるような気がします。

人間の成長過程で、成功や勝利を求める時期があるとは思いますが、その時期を過ぎ最後に求めるのは、そういうものより愛や心の安らぎではないでしょか・・・

人生には浮き沈みがあり、喜び楽みがあれば、悲しみ失望することもあります。人の幸福とは困難に出会い克服することだと言う人がいますが、苦悩をも悠然として受けとめ、楽しみと喜びに変えてしまうような、泰然自若の根性を養うことが大切でしょう。

世の中は、様々な問題が複雑に絡み合っており、その解決には多角的な考察が必要です。それには、巾広い見識と心の強さを勉強・修養でそれを身に付けることです。