喜べる心を養う


「この世は苦の娑婆だ」母親が何時も言っていた記憶があります。

母の胎内から生まれ出る時、母も子も、ともに産みの苦しみを味わうところから人生が始まります。だから人生は苦しいことが当たり前なことです。

生きる喜びとは・・・

何が真の喜びと言えるのか、どんなことが生きる力となる喜びであるかがよく解かり、そして喜べる心を養っておくことだと思います。

人の幸せを心底から喜ぼうとする心・・・我が身の不幸災難にも生きる力がわき起こり、雨にも、風にも、暑さ寒さにも喜べる心をいつも持ちあわせていることが大切です。

高度に発達していく情報の混沌の世だからこそ21世紀は人類が初めて経験する、高度情報社会・デジタル通信の時代です。

デジタル産業革命の始まりとも言われるくらいに、情報が質的・量的・高速・・・自己を見失わないように「真実の喜びに生きるすべ」を体得しておかなければ、情報の渦に巻き込まれかねません。

人間も天地自然と同じくするあり方に立ち返り、一人ひとりが生きとし生けるもの天地万物と共に生きることを喜ぶ心を養うことこそが大切です。

この世に人間として生まれてきたということは、万に一の幸運であります。それは宝くじの特賞が当たるどころの話ではない、受け難し人身を受けて生まれてくることができたことこそ、最高の喜びの始まりであります。二度と生まれてくることがない片道切符の人生を歩むお互いであります。

「片時も無駄にすることなく、生きる限りを尽くして生きる」

晦日の一夜が明けて、元旦の光に照らされた時、我も喜び人も喜び、そして山も川も、天も地も、なにもかもことごとくが喜び一色の世界であることを、実感できることが出来たでしょうか・・・

新しい年を迎えて、喜び得る心構えができておれば、新春の喜びの光明に照らされて、真実美しい人生の花がこの一年咲き続けることできると思います。

いつも喜びの心を持ち続けることです、喜びこそ命そのものです、人は喜びに生きるものです、喜びは人生の花です。

私は人生の大半を過ぎ限られた残り人生のを有意義に過ごすため、一日一日を大切に、悔いの残らないように、明日えの幸せを目指して、「生きていることの喜び」を感謝の気持ちを持って、永年私を支えてくれた妻と、お世話になっている皆さま方と共にいつまでも歩き続けたいと思っております。