梅にウグイス

まさに昨日(立春)の雪は「早春賦」の世界(東京)・・・暦の上では春になった・・・いよいよ春が来たと思ったのだのですが、春とは名ばかりで、思いがけなく雪になってしまいました。

暦の上ではもう春になったのですと聞かされてなければ、まだ春だとは思わなかったのに、聞いてしまったので、もう、春が待ち遠しくなってしまい、季節の移り変わりさえ遅く感じ、春よ早く来いという待ち焦がれる思いです。

春というと「梅に鴬」のイメージがありますが、「ウメにウグイス」・・・取り合わせの良いこと。調和が良いこと。辞書にあります。梅にウグイスが来るという意味ではないのです。

昔から梅は春を待つ人々に咲きかけ、春告鳥とも言われるウグイスは春の訪れを歌い共に親しまれたのです。

この二者を取り合わせることは、この上もなく春の訪れを盛り上げてくれます。和歌や絵画に好んで取り上げたのは梅にウグイスがよく来るからではありません。日本人の早春のイメージであり理想であり文化なのです。

実際は「梅に目白」で、梅の花が咲き出したころに目白の姿を見ることがありますが、ウグイスは梅の枝にいたところを見たことがありません。殆んど藪の中から、姿は見ること出来ません。鳴き声だけが聞こえてくるのです。

食性では、メジロは花の蜜。ウグイスは雑食で主に小さな昆虫を食べ、植物では種などだそうです。