地域の共同作業から思う

私の地域では、道路の端にこの間、降った雪が山のよう残っています。戸建ての人・マンション・アパートの人、お年寄りから・小学生までみんなで、“雪かきを”したのです。

それには、歩けない・車が通れない・・・通勤や通学をはじめ、食料品などの買い物も出来ない。と理由もあるでしょう。いわゆる「ライフライン」が危うくなるという認識もあったのでしょう。

誰かがやるからではなく・・・自分自身のため・ちょっと人のために行った行為です。合って話したこともない、初めてこの人は、あのマンションの人、この小学生は・・・あのお婆さんは話したことがないが見たことはある・・・

私は太平洋戦争を経験しています。その当時の“隣り組合”を思い出しました、お互い助け合いで、隣りの家に味噌・醤油まで貸し借りして、物不足などのやり繰りして生活したことを・・・

3年前の東日本大震災から、さかんに、「絆」という言葉が世間で使われていますが、家族の絆・地域の絆が大事だということでしょう。

自己中心主義の戒めの言葉と思います。環境面でも防災防犯でも、地域の一人ひとりの理解と協力がなければ、地域の安全・安心は得れません。

私たちの町会では、町民の安全安心を町民の手で守るということで町会の有志の方々で拍子木を打ち鳴らし、夜の防犯パトロールを週2回行っています。

しかし、心ない人はその「拍子木の音がうるさい!」また、夏の草刈で草刈機の音がうるさいと警察に電話することもあるのです。町会としても理解し参加して頂くようにおねがいしていますが・・・

私は毎日地域内の道路や河川管理通路などのゴミ拾いをしていますが、これも地域が汚れていては、防犯上から「われ窓理論」で問題になると思うからです。

そう言った意味から、今回の大雪で、みんな出て来て「雪掻き」作業は、人間社会の原点を見たきがします。私しは、自己中の人が多いこの世の中、本当に救われた気持ちになりました。

災害時は「遠い親戚より近くの他人」・「安全・安心みんなで得るもの」です。絆を深めるには、みんなで参加の「共同作業」だと強く認識しました。