諸行無常…

今年も師走になった、時の過ぎゆくのがなんと早いことかと感じるのも、年の瀬です。

私も…いつのまにか、こんなに歳をとってしまったと…想いです。来春には、また一つ歳を重ねることになると嘆いてみてもしかたのないことですが…時の流れが止まらないように、すべてのものは同じ状態を止めることはありません。

諸行無常

平家物語り冒頭…祇園虗舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。娑羅雙樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ…があります。

この世に存在するすべてのものは、因(直接的な原因)と縁(因がどのような方向にいくかがきまる条件)によって成り立っているといわれます。

たとえば、植物の種を蒔くことを考えてみますと…種はやがて発芽し、成長して花を咲かせて実をつけることでしょう。この場合、発芽の直接原因(因)ですが、周りに十分な土、栄養、水分という条件(縁)があって初めて発芽するのです。

その種を蒔いた人はやがてその実を収穫して食べることができるかもしれませんが、無事に実がなる為には、種を蒔くという直接的な原因だけでなく、まず種が発芽するという条件(縁)がなければなりません。そしてあらゆる縁があって実がなるのです。

このように、この世にあるものは、すべてお互いに因となったり縁となったりして成り立っています。すべては因と縁によるものですから、その因や縁が変われば必然的に滅するものもあり、また生ずるものもあるのです。この世のすべてが移ろい行くのは、すべての存在がつながりあい、支えあっているからなのです。

20014の漢字一文字は「税」…発表されました。