核兵器は何のため?

何のための核兵器なのでしょう。抑止力のため?
一発の核ミサイルが発射されれば、瞬時にして大量の核ミサイルが飛び交う状況になるともいわれています。もし核戦争となったら、敵国はもちろん、自国も滅びます。それだけではありません、関係ない国…いや地球全体に被害が及ぶでしょう。
大量の核兵器が使用された場合、爆発や放射能の直接的な影響以外にも、巻き上げられた灰や煙などが日光を遮ることで”核の冬”と呼ばれる地球全体の気温低下が起きると予測されています。
核兵器 = 一発で都市や数百万人を虐殺出来る究極兵器…
なぜ持つのか?
核兵器を持つ国は、お互いに相手の国の核兵器で攻撃されないように、より多くの核兵器を持つようになったのです。核保有国は、威力の大きい核兵器を持つことで、自分の国の安全を保とうという考え方などから、なかなか手放そうとしないようです。
やられたらやり返す=報復する事は、人間社会の常識?
核ミサイルを敵国に向けて撃った場合、ミサイルが敵国に到達する前に、敵国も相手国に向けて報復の為に核ミサイルを発射します。今の軍事技術では、互いに飛んでくるミサイルを到達前に撃墜・破壊する事が殆ど出来ません。
核ミサイルを一旦撃たれたら、ほぼ確実に自分達に命中してしまう訳です。即ち核兵器を相手に対して使用する事は、そのまま自国も核攻撃を受ける事なんです。
だから現状では互いに撃つに撃てないのです。…ピストルを互いの頭に突きつけ合ってにらみ合った状態です。自分が撃てば、同時に相手の引き金も反射的に引かれて自分の頭が吹き飛ぶようなものです。
人間の浅はかな知恵に神は嘆いていることでしょう。
核不拡散条約(NPT)の再検討会議…決裂
ニューヨークで続いていた核不拡散条約(NPT)の再検討会議…その道筋を話し合う5年に1度の国際会合が、ほぼ1カ月に及んだマラソン会議が、何の成果も出せずに終わったのです。
今日の新聞各紙の社説…
朝日…「核会議決裂―拡散への危機感高めよ」
読売…「NPT会議決裂 核兵器の非人道性を訴えたい」
毎日…「NPT会議決裂 核軍縮の漂流を憂える」