幼児期に身に付いたことが常識に
私は毎日、道路・公園などのゴミ拾いを行っていますが、ゴミのポイ捨ては一向に減りません。タバコの吸い殻、弁当の空き袋・ペットボトル・空き缶など、今日も袋一杯になりました。
特に困るのは、ビン(ドリンク剤)を石垣で割る(遊び?)のです。公園で、昨日・今日と二日続けてありました。粉々になり砂に散らばってしまっているので、拾うが大変です。大人のタバコの吸い殻も砂にまぎれています。
公園は、まちのお年よりから、幼児まで、使うのです。もし幼児が手に怪我をしたら…と思うと、心が暗くなります。ちゃんとゴミは持ち帰る児童もいるのです。
どうして、ゴミをポイ捨てするの?
あえて言うなら、幼少期の刷り込み(しつけ・教育)と育ってきた環境の影響でしょうか…。
森信三先生の、ツの付く年までに躾けることの大切さを痛感するのです。「あいさつをする」・「ハイと返事をする」・「靴をそろえる」…の三つを9歳までに、完璧に覚えさせることです。
「三つ子の魂百までも」ではないですが、ある一定年齢までに植えつけられた知識や経験は理由のいかんに問わずその人の常識になります。
ある学校の伝統的なルール
ある中学では、修学旅行などのイベントで集合した際に自分の周りにあるゴミを10個拾うというルールがありました。
最初はめんどくさいと思いましたが、やっていくうちに普通の事だと感じるようになり、最終的には率先してゴミを拾っていました。
人間は、ある一定期間特定の環境下におかれると、その環境下で行ってきた行為について常識と思ってしまうようです。これが普通の行動と、身体に浸み込んでいるのです。
この影響は大きく、社会人になった今でも休憩中に、ふと近くにあったゴミを拾ってしまう事があります。子を持つ、ご家庭の親御さんに、“しつけ”について、考えて欲しいものと思います。